しろくまの漫画ブログ

オススメ漫画の感想記録☆

BLUE GIANT


BLUE GIANT:石塚真一

直感は割と当たる

このBLUE GIANT
ツタヤでジャケ買いした作品。
新刊コーナーに置いてあって、なんとなく手にとって裏のあらすじを見てピンときた。
こういう直感を大事にするタイプなので、迷わず購入。
そしてその直感は当たっていました。

こういう、本屋での出会いが大好きなんです。
買うと決めてたモノだけじゃなく、
なんとなく、アンテナにビビッと反応しちゃうもの。
そしてそのアンテナがめちゃくちゃいい働きしてくれた事がわかった時の快感。

世の中、デジタル普及しまくっていて、
かく言う私もkindleアプリも愛用してますが、
そんな中でもこういう気持ちになれるからこそ
本屋に言って、本を手に取る事がやめられませーーーーん!!!

主人公の才能

ジャズをテーマにしたマンガ。
主人公の大が、ただひたすらにジャズを愛して
前だけを見て躍進していく。

主人公はもともとバスケに打ち込む高校生なんだけど、
ジャズにはまって、気付けばサックスの練習に励んで
毎日、雨の日でも寒い雪の日でも
練習を休まない。
最初は下手くそなんだけど、
徐々に才能が開花するっていう
王道パターンなのかもしれないけど、
最初から読んでると、もう親心というか
感動するんだわ、これが。

王道な展開すら王道に感じさせないのは、
主人公のサックスに向けた愛情とか、想いが
読んでるうちに伝わるからなんだと思う、

勿論、結局はそれなりの才能がある主人公。
だけど、大の場合は天性の才能というより

ジャズを愛し続ける才能。
努力を惜しまないでいられる才能。
自分を信じ続ける才能。

これに尽きると思った。

どれくらいの人が
好きなことを好きなままで、
自分の可能性を信じ続けたまま、
努力を惜しまずにいれるんだろう。

私は飽きっぽい性格なので、
絶対に無理だと思うし、
心の底から尊敬しちゃう。

音の鳴る漫画

そして、漫画だから当たり前に音がないのに
読んでるだけで、
音が鳴ってる錯覚。
ちゃんと聴こえてくるような
勢いのあるマンガだな~と!

音が鳴る漫画は、他にもオススメがいくつかあるんだけど、それはまた今度…。

恵まれた絆

この漫画を読みはじめて
沸々と湧き上がるいちばんの疑問。

そもそも、サックスという根が張る楽器を
なぜ高校生の主人公が手にできるのか。

だって、主人公の家は片親(お父さんのみ)で決して裕福ではないのよ
それなのに・・・なぜ?って思うんです。

これは涙なくして見れなかった。
お兄ちゃん・・・涙
ここは是非直接読んで欲しい。
こんな愛情ってあるんだね。

しかも、この経緯を始めから明かすわけでなく、
主人公がいかにサックスを大事に思ってるかとか、
日常の中にいかにサックスが溶け込んでるかを
見た後での、真実だから余計…!
作者の想いが憎い演出!!

これは本当に読んで見てほしいです。

巻末のXXX


コミック限定なのかな?
巻末のコメントインタビュー的なやつ。
あれ、個人的にたまりません!!

この先の未来を予想してテンション上がる。
好きです、こういうの。
未来と現代が行き交うから
余計にそそられる興味。

幸せばっかりじゃない現代の展開。
ピアニストのゆきのりのくだりは
正直、信じられなくて
辛すぎて目を逸らしたくなった…
読み進める手が止まった。

本当に辛い…んだけど、
この巻末インタビューがあるから
未来が暗いばっかりじゃないって
希望を抱きながら読めるんです。

石塚先生のすごさ。

SUPREME 編


そしていよいよSUPREME 編
大、ドイツに行く。
色んな壁にぶちあたるけど、
ここでも周りの人の助けや優しさに救われていく

でも、ここまで読めばわかるんです。
ただ恵まれてるだけじゃないって。
全部、大が引き寄せてる絆なんだよね。

音楽好きにも楽しめるし、
ヒューマニズムも感じられる。

そんなオススメの一冊です。


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